「This Is I」は正しい?meとの決定的な違いや噂の真相を追う

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「This Is I」は正しい?meとの決定的な違いや噂の真相を追う
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🎵 「This Is I」は正しい?meとの決定的な違いや噂の真相を追う

SNSや英語学習者のコミュニティで時折巻き起こる、「『This is me』は実は文法的に誤りで、正しくは『This is I』なのではないか」という議論。学校で習った代名詞の知識と照らし合わせて違和感を覚えた人や、海外ドラマのセリフと矛盾しているように感じて混乱した経験を持つ人も少なくありません。

2026年現在もネット上で定期的にバズを生むこのトピックですが、結論から言えば、伝統的な規範文法と現代のリアルな口語英語の間には深い溝が存在します。なぜこのような言説が広まり、実際の英語圏ではどちらが使われているのか。言語学的な背景からビジネス現場の実情、TOEICでの対策まで、知っておくべき事実を掘り下げます。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:伝統的な規範文法では「be動詞の補語は主格」とされるため理論上「This is I / It is I」が正当化されるが、現代の日常会話では「This is me」が圧倒的主流。
  • 要点2:電話対応やビジネスシーンで「私です」と名乗る場合、「This is I」は極めて不自然であり、「This is [名前]」や「Speaking」を使うのが鉄則。
  • 要点3:「まさにこれだ」を意味する「This is It」との混同に注意し、実務や資格試験では古風な規則よりも実用的な表現の使い分けが求められる。

【噂の真相】話題の「This is I」は本当に正しい?なぜ今注目されるのか

ネット上で「学校ではThis is meと習ったのに、This is Iが本当の正解らしい」という言説を目にすると、多くの学習者が驚きを隠せません。X(旧Twitter)やYouTubeのショート動画などで「ネイティブも知らない文法トラップ」といったセンセーショナルな切り口で拡散されることが、この噂が定期的に再燃する背景にあります。

結論を言えば、「This is I」は文法の歴史的な理屈としては説明がつくものの、現代英語の現場ではほぼ死語に近い極めて特殊な響きを持っています。ネイティブスピーカーが普段の生活で「This is I!」と発音することはまずあり得ず、日常会話で使えば「古風な劇のセリフ」か「文法に過剰にこだわりすぎた不自然な言い回し」として受け取られます。

ネット上で話題になる理由は、英語圏の学校教育でも長年「It is I」と「It is me」のどちらを教えるべきかという論争が存在したためです。厳格な文法指導を受けた世代や文法オタクの主張が切り取られ、日本へ輸入された結果、「This is meは間違い」という極端な噂へと変化したのが真相です。

【文法の真実】「This is I」が正解とされる理由|伝統文法における主格補語

なぜ本来なら目的格であるはずの「me」ではなく、主格の「I」が正しいと主張されるのでしょうか。その根拠は、18世紀頃にラテン語の文法規則を英語に無理やり当てはめようとした「規範文法」に由来します。

英文法の基礎において、be動詞は前後の要素をイコールで結ぶ「連結動詞」として機能します。例えば「This is an apple」において「This = an apple」となるのと同様に、代名詞を置く場合も主語と同格でなければならないという考え方です。このとき、be動詞の直後に置かれる補語は「主格補語(Subject Complement)」と呼ばれ、主語と同じ「主格(I, he, she, they)」でなければならないというルールが作られました。

数学の等式のように考えれば、「This(主格)= I(主格)」となるため、「This is I」や「It is I」が文法的に完璧な正解だと教え込まれた歴史的背景があります。しかし、英語という言語の自然な進化の過程で、動詞の後ろには目的格(me, him, her)が来るという語順の感覚が圧倒的に優位となったため、現在では主格補語のルールそのものが形骸化しています。

「This is I」と「This is me」の決定的な違い|口語表現とフォーマルの境界線

現代において「This is I」と「This is me」を比較した場合、前者は歴史的遺物、後者は生きた口語表現という明確な棲み分けができています。

写真を指差しながら「これ、私なんだよね」と言いたいとき、誰もが自然に口にするのは「This is me」です。大ヒット映画『グレイテスト・ショーマン』の劇中歌「This Is Me」にも象徴されるように、自己のアイデンティティを誇らしげに示すフレーズとしても完全に定着しています。ここで「This is I」と言ってしまうと、文法的な意図は伝わっても、コミュニケーションとしてはぎこちなさが際立ちます。

一方で、伝統的なフォーマルさを重んじる文脈では、「It is I who...(〜なのは私です)」のような強調構文において、稀に主格が用いられるケースが残存しています。それでも「This is I」という組み合わせ自体はフォーマルな場であっても推奨されず、堅苦しさを通り越して違和感を与える表現となっている点に留意が必要です。

電話対応や写真の場面で使える?実践的な使い方と例文

ビジネスシーンや日常会話で「自分自身」を名乗る際、誤って「This is I」を使わないための実践的な知識を押さえておきましょう。特に電話対応では、日本語の「私です」を直訳しようとして迷う人が後を絶ちません。

オフィスで電話を取り、相手から「May I speak to [あなたの名前]?」と名指しされた場合の受け答えとして、「This is I」は完全に不適切です。実務では以下のフレーズを使うのがプロフェッショナルな標準です。

  • This is [名前] speaking.(最もフォーマルで標準的な名乗り)
  • Speaking.(同僚やカジュアルなやり取りで多用される「私です」)
  • This is he. / This is she.(やや格式高い表現だが、ビジネスでは一般的)

写真や名簿で「これが私です」と指し示す場面では、以下のシンプルな例文が最も自然に響きます。

  • 「Look, this is me when I was five.」(見て、これ5歳のときの私なんだ)
  • 「Here, this is me.」(ほら、ここにいるのが私だよ)

現場のリアルな英語では、規則に縛られて「This is I」と口ごもるよりも、状況に応じた定型表現を淀みなく口に出すことのほうが遥かに高く評価されます。

混同しやすい「This is It」の意味との違いとTOEICでの出題傾向

「This is I」というフレーズを見聞きした際、多くの人がマイケル・ジャクソンの遺作映画タイトルでも知られる「This Is It」と混同しがちです。両者は文法構造的にも意味合いの面でも全く異なる概念を持っています。

「This Is It」は、直訳の「これがそれだ」から転じて、「まさにこれだ!」「いよいよ本番だ」「ここが正念場だ」という強い感情を込めた慣用句として使われます。何かを探し当てた瞬間や、長期間準備してきたイベントの幕が上がる瞬間に発せられるフレーズであり、人物を指し示す「This is me/I」とは用途が完全に異なります。

また、TOEIC Listening & Reading Testの視点から見ると、「This is I」のような古風で議論の分かれる表現が正解の選択肢として登場することはまずありません。TOEICはグローバルビジネスにおける実務的なコミュニケーション能力を測定する試験であるため、電話応答における「This is he/she」や「Speaking」、あるいはオフィス会話での自然な代名詞の運用(This is me)が重視されます。「重箱の隅をつつくような旧時代の文法規則」を覚えるよりも、実用的なビジネス定型句の習得に時間を割くべきです。

【this is i】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ネイティブスピーカーに「This is I」と言ったら意味は通じますか?
A1:意味自体は通じますが、非常に奇妙で古風な印象を与えます。「文法書を無理に暗記した外国人」か「中世の騎士のような芝居がかった話し方」に聞こえる可能性が高いため、実生活では使わないのが賢明です。

Q2:英文法のテストで「This is me」と書いたら減点されますか?
A2:現代の学校教育や一般的な試験において「This is me」で減点されることは基本的にありません。ただし、18世紀の規範文法を絶対視する極めて一部の学究的なテストを除き、記述文法に基づいた自然な解答が認められるのが現在の主流です。

Q3:電話で「This is I speaking」と言うのは正しいビジネス英語ですか?
A3:明確な誤用です。電話で名乗る際は「This is [氏名] speaking」とするか、すでに自分の名前を呼ばれた後の返答であれば「Speaking」または「This is he/she」と返すのが正しいビジネスマナーです。

まとめ:文法的な正しさと生きた英語の使い分けがカギ

「This is I」という表現を巡る議論は、言語における「ルールの厳格さ」と「実際の使われ方(実用性)」の対立を如実に示しています。歴史的な規範文法の観点からは主格補語としての理屈が存在するものの、現代社会で機能している生きた英語の世界において、選ぶべきは圧倒的に「This is me」です。

言葉は時代とともに変化し、人々が最も滑らかに意思疎通できる形へと洗練されていきます。ネット上の極端な文法解説に惑わされることなく、目の前の相手と自然に通じ合える実用的なフレーズを選択していく姿勢こそが、現代の英語学習において最も求められています。 (出典: this is i(Yahoo!ニュース)